クレート トレーニング
Crate Training
By Yoshifumi Yamawaki     05/05/2000

クレート(Crate)って何?

クレートというのは (輸送・荷造り用の)わく箱,木わく,竹かご;密封した梱(こん)包用の箱の意味で、本来は犬を輸送する為のものです。樹脂性のものが殆どで代表的なものに、Valley Kennnel社のものと、Furraiのものがあります。

しかしここで述べるクレートは、それだけにかかわらず、ケ−ジ(網状の物)も含めます。

飛行機に乗せる場合には航空会社の認定のものを使用する必要がありケ−ジは認められていません。

クレートトレーニングの必要性

クレートトレーニングの必要性を説く書物は沢山あります。特に北米ではクレートが非常にポピュラーです、一方欧州ではアメリカと比較するとクレートは ポピュラーではありません。

クレートに対してアメリカでも欧州でも、様々な考えがありますが、犬が病気になって入院を余儀なくされた時や、旅行する時(飛行機やフェリー)等には否応なく、クレートが必要になります。

そういう場合に、犬がクレートに慣れていないと、それでなくても異なった環境に置かれるわけで、ますます不安になり、要らぬストレスを与える事にもなりかねません。

子犬の時期には、室内のトレーニングが出来ていない場合には危険なものから(電気のコードや薬品等)守ってやらねばなりません。その一つの方法としてクレートを使用する事ができます。

又、クレートは犬にとっても快適な場所となり得ます。犬は狼の習性を多く残しており、いわゆる巣穴は彼らにとって、安心できる快適な場所になり得ます。(但し本当の巣穴は閉じられていない事を忘れないで下さいね)

その習性を利用して、小さい頃からクレートトレーニングを行うと割合楽にクレートを受け入れてくれます。もちろん成犬になってからでもトレーニングは可能です。

欧州ではアメリカと比較するとクレートトレーニングはポピュラーではありません。
欧州の人々と環境は、概してアメリカよりも犬に対してフレンドリィであり、オープンです。
欧州の多くの国では、犬と共にバスや、地下鉄や、スーパーや、レストランに行く事ができます。その結果、欧州では多くの人々が彼らの愛犬をより頻繁に公衆の場所に連れて行きます。
以前にWMPの掲示板にパリから日本人の方より書き込みがありました。
パリでの犬事情という内容です。やはり、どこにでも犬をごく当たり前に連れているとあります。北米では、そういう環境に無いようです。

こういう事が犬の社会性を高め、究極的によりマナーの良い伴侶として育ててる事に大きく役立ちます。

アメリカでは、犬が間違った行為をする事を恐れたり、又犬禁止の場所が多く、その結果、人々は犬を連れての公衆の場所を避けがちです。(だから、犬にとって留守番も多い)
この公衆の場所に連れて行く事を避ける、避けざるを得ない?アメリカの考えが、アメリカで多くの人々が、愛犬を一日のうち何時間もクレートに入れたり、夜中ロックして入れたりする事になっています。

使い方を間違えなければ、クレートそのものが悪いという事ではありません。愛犬にとっても、心地よい場所にもなり得ます。

しかし一日の内クレートの外にでるのが数時間というような使用の仕方、毎日毎日クレートに閉じ込められて寝たり、留守の間中クレートという、その子の犬生の 70〜 80%もクレートですごさせるような事は私には虐待としか写りません。

子犬のいたずらを避ける為には、Dog-gateとかDog-Doorとかサークル等があり、そういう道具を使いながら家の中でのマナーを教えて行けば犬はして良い事と悪い事を学びます。(ハウストレーニングを参照して下さい)

私はクレートを否定しているわけではありません。但し人間が犬にマナーを教える事をサボって、家が壊される、何をするかわからない等を理由としてクレートトレーニングの名の元に、クレートに押し込める使い方は飼主の怠慢であり、犬に対する虐待と捉えています。

クレートの大きさ

クレートの大きさは犬が立ち上がり、回転し、快適に横になれる大きさが必要です。
日本では、小さすぎるクレートに押し込めているのを良くみかけます。
成長期の子犬にクレートを購入する場合には大きめのものを購入し、中をダンボール等で仕切って使う事ができます。